カイロプラクティックと整体の違い-----その3
日本におけるカイロプラクティックについて、お話いたします。
日本での“カイロプラクティック”の扱いは、“整体”と同じです。それは、日本国内でカイロプラクティック法制化を成し得ていないからです。
この法制化に関しては、実現しかけたという話を聞いたことがあります。残念ながら、その法制化の内容が世界のカイロプラクティックの法律とはことなり、
本来のカイロプラクティック業務を行えるだけの内容を伴ってはいなかったようなので、世界基準に基づくカイロプラクティック業界を日本に作ろうとしている団体は、
その叶いそうになった法制化に待ったをかけました。
私は整骨院と鍼灸院を運営し、保険証を利用した施術を行えますが、決して保険を利用した施術がいいものであるとは思わなくなりました。
自分の思う施術内容と施術料が保険システムには収まらないからです。
中途半端なカイロプラクティックの法制化が行われなくて、良かったのではないかと、個人的には思っております。
少し話がそれてしまいましたが、この法制化されていない日本でのカイロプラクティックというものは、誰でも開業が可能です。
公共の福祉に反しない限り「職業選択の自由」が保障されています。なので、「人の身体について勉強した人も、してない人も」、「カイロプラクティックを学んだ人も、学んでない人も」、玉石混合の状況です。現在もそのままです。
カイロプラクティックの看板をあげ、どんな施術をしているかはさっぱりとわかりません。
その様な中で、オーストラリアのRMIT大学健康科学部カイロプラクティック学科のプログラムを得て、世界のカイロプラクティックを管理している「世界カイロプラクティック連合」の審査を受け、開校したRMIT大学日本校カイロプラクティック学科がありました。後にオーストラリアのRMIT大学から離れ、単独で世界カイロプラクティック連合から正規なカイロプラクティック大学に認められた、TCC(東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック)です。現在はコロナの影響が祟り、閉校となりましたが、世界の教育水準を日本で受けることができていました。
RMIT大学日本校開校後、しばらくして、正規なカイロプラクティック教育の卒業生の排出が出来るようになると、正規基準を獲得したカイロプラクターの登録機関もできました。それは“日本カイロプラクティック登録機構(https://chiroreg.jp/)”といい、名簿が公開されています。
初めてカイロプラクティックを受ける場合、“日本カイロプラクティック登録機構(https://chiroreg.jp/)”を探してみるのもいいでしょう。治療院選択方法として有用かと思います。